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不妊去勢手術の動物病院紹介は……

PETA:OUR VIEWS Crating Dogs and Puppies

犬や子犬を檻に入れてしつける

http://www.peta.org/about/why-peta/chaining-dogs.aspx

ペットショップの経営者やドッグトレイナーがなんと言おうと、犬の檻は穴の開いた箱に過ぎません。檻に犬を入れておくということは、世話にとりかかる時までは犬の存在を忘れて倉庫にしまっておく、まさにそのための方法なのです。

檻に入れておくことは、よく成犬に対して用いられる、人気のある「便利な慣行」です。それは歩きまわる自由、排泄のチャンス、それに伸びをしてリラックスするといった、犬たちにとって最も基本的なことを満たす機会を奪います。それはまた、犬たちが周囲と交わり、人間のいる場所でのふるまい方を学ぶのを妨げるのです。

檻に入れて飼うことは、子犬に排泄のしつけをするための(間違った)方法として始まりました。その理屈は、小さな檻に入れられた犬は排泄をしないで「じっと待つ」ようになるというものです。だから子犬が檻に閉じ込められている間は、飼い主たちは子犬に細かく気を配る必要がないというわけです。それからまもなく、ドッグトレイナーたちも、この檻に入れるというやり方を、行動上の問題点を抱えている成犬にその問題行動をやめさせるための方法として推奨し始めたのです。しかし、この方法は犬たちに良いふるまいを教えないし、犬たちの社会的、身体的、精神的な欲求を考慮していないことは明白です。犬は高度な社会性のある群れを作る動物です。彼らは孤独を嫌悪し、望むのは仲間と褒められること、それに運動であり、それらを受けるにふさわしい存在なのです。飼主の都合に合わせるためだけに、犬に長期間、閉じこめられた孤独な時間を過ごすよう強いるのは容認出来ないし、かえってそのために犬の問題行動が悪化して、さらに長く檻に入れておかねばならなくなるという結果さえ招くのです。

排泄のしつけ神話

檻に入れることによって、排泄のしつけの過程を速めることはできません。トレーニング方法にかかわらず、子犬は生後6ヶ月になるまでは排泄のコントロールができるようにはならないのです。排泄を我慢するようになると期待して幼い子犬を檻に入れることは逆効果です。それは幼犬にとっては身体的に不可能なことであり、自分の寝床を汚すまいとつらい我慢をしたあげくに、結局やむなく檻の中でもらしてしまうということになります。くり返し自分の檻を汚してしまった子犬は、檻をきれいにしておこうという意欲を失うことがよくあります。そしてそれがまた、しつけの過程を長引かせ悪化させるのです。

ペットショップやパピーミル(大規模子犬繁殖場)の子犬たちは、檻のような設備の中で生れ育つため、排泄のしつけをすることが難しくなっているという傾向があります。そして、閉じこめられている子犬は、強い恐怖を経験して、ひどく怖がりになっていたり攻撃的になっていたり、その両方であったりするかもしれません。彼らは逃げ道を求めて檻を噛んだり引っ掻いたりし、自分自身を傷つけることさえあります。

檻を使った訓練がもたらす悪影響

長い期間にわたる監禁は動物の身体と心の健康に有害であると、これまでの研究が示しています。長期間檻に入れられた動物は、以下の問題を含め、多くの様々な障害を引き起こします。

  • Aggression  攻撃性
  • Withdrawal  引きこもり
  • Hyperactivity  多動
  • Depression  抑鬱
  • Eating disorders  摂食障害
  • Obsessive licking  ひたすら舐め続ける強迫行動
  • Separation anxiety  分離不安
  • Inability to bond with humans  人間とのつながりが築けない
  • Muscle atrophy  筋肉の萎縮

より良く、よりやさしい犬の訓練方法があるのに、なぜ人間は、自分たちの伴侶である犬を、明らかに彼らのためにならない訓練方法に従わせようとするのだろうか? 

PETAは、たとえば、完全に休息させよという獣医の指示のある時や、旅行中に犬を安全な状態にしておくためなど、それが犬のためにもっとも良いという場合は、狭い場所に犬を入れておくことに反対はしません。こうした場合、犬の飼主は、確実に犬が睡眠と排泄ができ、水と新鮮な空気と食べ物、人との交流、その他の基本的に必要なものを与えられるよう、常に取り計らねばなりません。

仕事を持つ飼主のための、檻に代わる方法

昼間の間、仕事のために飼犬を家に置き去りにしなくてはならない人々のために、檻に代わる優しい訓練方法がたくさんあります。PETAは思いやりがあり犬と人が相互に関わる訓練を推奨します。このやり方は、伴侶動物とコミュニケーションをとるための効果的な方法を飼主に教えてくれます。訓練を無事に終え、その後も飼犬の善い行いに対しご褒美を与え続けている熱心な飼主は、留守中に自分の犬が破壊的な行動にふけらないことを確信できます。

日中、家で飼犬にトイレの時間や心づかいを与えることができない人々に、PETAは信頼できるペットサービス業者を雇ったり、近隣や身内などの信用できる人にお願いして、犬を真昼の散歩に連れ出してもらうことを勧めます。もう一つの選択肢としては、塀に囲まれた安全な庭に犬が出て行かれるようにする「ドギードア」(犬が抜け出すために家に取り付けた犬専用ドア)があります。犬に排泄の機会を与えるとともに、退屈を多少なりとも解消して神経質な行動を予防することができます。排泄を紙の上にするようにしつけることも、外に出られない時の犬の排泄欲求に対処するひとつの方法です。そして最後にもう一つ、何か動物を飼って犬に仲間を作ってやることも、家族の人間が留守の間に犬を活気づけ満足させる素晴らしい方法です。

PETA 目次
PETAについて
アニマルライツについての妥協なき姿勢
1 カゴに入れられた鳥たち
2 キャッチアンドリリースフィッシング
3 犬のつなぎ飼い
4 犬や子犬を檻に入れてしつける
5 猫の爪を取る手術
6 電気ショックを用いた犬の訓練
7 安楽死
8 野良猫
9 命を奪い取る慈善活動
10 ノーキルシェルター
11 外飼いの猫
12 いわゆるペット
13 ピットブルの繁殖禁止
14 肉食動物の移住計画
15 「信頼できるブリーダー」など存在しない
16 PETAの戦略
17 なぜアニマルライツなのか?
18 動物園
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